贈り物を持参するときに注意したい基本的なマナー
贈り物を持参するとき、紙袋ではなく風呂敷に包んで持って行くことになる、
これはあまり多いとはいえないけれどもお使いなどを頼まれて届けるときに
知っておくべきマナーやルールが存在します。
お使いを頼むときに相手先ではどのようにしなければばらないのか、
教えて貰えることもあるけれども自らが届けに行くとなったときには
誰も教えてくれるわけではないので、知識として持っておかないと
恥をかいてしまうなどのケースもゼロではありません。
贈りものを気持ちよく受け取って貰うためにも覚えておくべきことは、
訪問時は風呂敷で包むことが基本で、和室では正座で洋室では立ったままで
相手に渡すのがルールです。
最近は紙袋のままで持って行くケースが一般的になっているのですが、
本来は贈り物を相手のお宅に持ち込む際には風呂敷包みが基本になるので、
正しい方法や作法を守りたいと考える人はこれに準ずることをおすすめします。
また、正しい方法で行えばこの人はマナーをしっかり理解しているなどのように
考えてくれるようになるわけですから、年齢などに関係なくマナーを熟知しておくことは
決して悪いことではない、むしろ良いことが多いと考えるようにしましょう。
和室では目線が上にある側が上の立場
風呂敷の包み方は色々あるのですが、もっとも格式が高い平包みは
結び目を作らない方法です。もっとも格式が高い平包みを知っていると
マナーがしっかりできている人などのように見なされるメリットがあるのですが、
風呂敷の包み方だけをマスターしても渡すタイミングなどを知らないと
恥をかいてしまうこともあります。
基本的に、贈り物を渡すタイミングは玄関先ではなくお部屋に案内されて席に着く前で、和室なら正座で洋室なら立ったままで行うのが基本です。
なお、和室では目線が上にある側が上の立場になる、部屋に通されたときは入り口近くの下座に正座をしてから、最初に丁寧な挨拶を交わしてから風呂敷から品物を取り出して、解いた風呂敷は小さく畳みましょう。
熨斗が相手から見て正面になるよう畳の上で品物を回転させて渡すのがルールです。
洋室のときには、座った楽な姿勢を取る側が上の立場になりますので、部屋に通されたときには椅子に座る前に「椅子をお借りします」と一言断ってからその上に風呂敷包みを置き、品物を取り出して立ったままの姿勢で渡します。
ちなみに、紙袋で持参しているときも同じ要領で渡すので構いませんので
洋室と和室での渡し方の違いやタイミングを覚えておくと良いのではないでしょうか。