なぜ唐草模様の風呂敷が泥棒のアイテムなのか?
唐草模様の風呂敷は、どろぼうが使うことで有名です。
他のデザインでもよいはずですが、緑色の唐草模様を好む盗人が
多いようであります。時代劇では何度も見る光景ですが、
憎めない要素があります。
古典的などろぼうのイメージとして、現在でも連想する機会が
少なくありません。伝統的などろぼうは、盗んだ品物を
風呂敷で包んでから運ぶことが恒例です。
背中で背負う形となりますが、欲張って詰め過ぎると困ったことになります。
迅速に戦利品を運び出す必要がありますから、思慮深い対応が必要になります。
親分は積載量についてもよく理解していますから、弟子たちにも的確な指示をします。
唐草模様の風呂敷を背負ったどろぼうは、現実の世界で見ることはほとんどありません。
時代劇やドラマの世界のイメージですが、日本の伝統文化の中で愛されています。
唐草模様の美しさはアールヌーボーの装飾に通じるものですから
美術的な価値もあります。現代では純粋に美しい道具として使われています。
こうした昔ながらの風呂敷の伝統柄が、現代のアーティスト達によって
新しい形へと変化を遂げていく様子は、日本人として嬉しい物です。
進化を続けながらも昔の良さは残していく。その心を忘れないために
今一度風呂敷の歴史や使い方を見直し、次の世代の人達へと
風呂敷の良さを伝えていけるように考えていきたいものですね。